あなたが覚えているあの苦い一椀の抹茶は、ほぼ間違いなく2つのミスから生まれた。そしてそれは、ほとんど誰もが犯す同じ2つのミスだ。お湯が熱すぎた。粉をふるわなかった。この2つを直せば、茹でた草のような味だった飲み物が、クリーミーで甘くなる。このガイドのそれ以外はすべて、この2つの修正の上に積む洗練にすぎない。

本当に必要なもの(と、省いていいもの)

実際に仕事をするのは3つだ。

  • 茶碗(ちゃわん)、点てる余裕のある広い椀。
  • 茶筅(ちゃせん)、竹製の泡立て器。普段の薄茶には穂先80〜100本が適している。
  • 目の細かい茶こし、ふるい用。

あると良いが必須ではないもの。茶杓(ちゃしゃく)、竹の匙で、およそ1グラムを掬える。普通の小さじで十分だ。濃茶を点てるつもりなら、一番広い椀が欲しくなる。濃茶には、狭いカップでは許されない練る動作のための余裕が要るからだ(Senbird Tea)。

ほとんど誰もが飛ばす10秒の手順

抹茶は缶の中でダマになる。静電気と湿気が小さなダマに固め、どれだけ猛烈に点けても溶けず、椀の中でダマを追いかけ回すはめになる。まず粉を目の細かい茶こしに通そう。10秒で済み、抹茶を点てるうえで最も費用対効果の高い習慣だ。

お湯の温度と、それがすべてを支配する理由

沸騰したお湯は敵だ。100℃では甘みが飛び、残るのは渋くタンニンの強い味だ。およそ80℃を超える熱は抹茶本来の甘みをつぶすと広く言われているが、正確なしきい値については情報源によって見解が分かれる。

薄茶は 75〜80℃、濃茶はやや低めの 70〜75℃ を目安にする。温度計がない? お湯を沸かして5〜7分置くか、注ぐ前に少量の水を差そう。

薄茶:普段の一椀

これはあなたが最も多くの日に点てる一椀だ。

  1. 抹茶 2グラム(すり切り小さじ1杯ほど)を椀にふるい入れる。
  2. 75〜80℃ のお湯を 70〜80ml 加える。
  3. 円ではなく W字またはM字のジグザグに、15〜20秒手早く点てる。
  4. きめ細かく均一な泡が表面を覆い、ダマが残らなくなったら止める。色は鮮やかな緑に見えるはず(Senbird Tea、Best Matcha)。

ジグザグが大切だ。円を描いてかき混ぜると空気の入り方が不均一になり、きめ細かい泡ではなく大きな泡が残ってしまう。

濃茶:茶道の一椀

濃茶は別の飲み物であり、別の動きだ。これは茶会の中心で供される形だ。

  1. 抹茶 3〜4グラム(小さじ2杯ほど)をふるう。
  2. お湯はわずか 30〜40ml、やや低めの 70〜75℃ で加える。
  3. 円と八の字を描いて、20〜30秒ゆっくり練る。泡を立てているのではない。粉をなめらかなペーストに折り込んでいるのだ。
  4. 目指すのは、濃い、絵の具のような、あるいは温かい蜂蜜のような濃度。艶があり、気泡も泡もない。

ひとつ警告を。濃茶には最高の抹茶が要る。この濃度では、低いグレードの苦みや渋みは隠れるどころか増幅される(Senbird Tea)。安い缶はラテ用にとっておこう。

薄茶 vs 濃茶 早わかり

薄茶濃茶
抹茶2g3〜4g
お湯70〜80ml30〜40ml
温度75〜80℃(167〜176°F)70〜75℃(158〜167°F)
動き手早いW字点てゆっくり円を描く練り
あり、きめ細かい泡なし、なめらかで濃い
グレード茶道用またはプレミアム最高級の茶道用のみ
場面毎日茶会、特別な時

失敗、ランキング

  1. お湯が熱すぎる。 苦くなる。沸騰後5分落ち着かせる。
  2. ふるわない。 ダマになる。10秒のふるい。
  3. 円を描いてかき混ぜる。 空気の入り方が不均一。薄茶はW字の動きに切り替える。
  4. 椀が狭すぎる。 点てる余裕がない。手持ちで一番広いものを使う。

茶筅がない? ラテにしよう

ミルク系の飲み物には、最高級の茶道グレードを無駄にしないこと。料理用またはプレミアムグレードが正解だ。ミルクを加えた瞬間に繊細さは消えるからだ。まずペーストを作る。抹茶1〜2グラムを大さじ2杯ほどのお湯で溶き、なめらかに混ぜてから、蒸したミルクを注ぐ。ミルク180〜240mlに対しておよそ1.5〜2グラムで、すっきりと緑の立ったラテになる。

どの仕事にどのグレードかは、購入ガイドまるごとのテーマだ。そして、なぜ安いラテ用の粉でも通用するのに、高価な一椀は手をかけるほど応えてくれるのか気になるなら、それはグレード解説へ。

要点

  • 薄茶:抹茶2g、75〜80℃のお湯70〜80ml、手早いW字の動きできめ細かい泡に点てる(Senbird Tea、Best Matcha)。
  • 濃茶:抹茶3〜4g、70〜75℃のお湯30〜40ml、ゆっくり練って泡のないなめらかなペーストに(Senbird Tea)。
  • 必ず粉をふるうこと。ダマは静電気と湿気からでき、点てても溶けない。
  • 沸騰したお湯は決して使わないこと。およそ80℃を超える熱は抹茶の甘みを減らすと広く言われている。
  • ラテには料理用またはプレミアムグレードを使い、ミルクを加える前にペーストを作ること。