宇治の茶店に入って「茶道用グレードの抹茶(ceremonial grade matcha)」を頼んでみるといい。店員は当惑した顔をするだろう。その言い回しは日本には存在しない。それは、2000年代初頭に抹茶がアメリカの健康食品の棚に押し出されるとともに、欧米の輸入業者とともに浮上した — そのうちのひとつ、DōMatcha は今も「ceremonial matcha」という言葉を作ったと主張している — 飲用の抹茶を料理用の抹茶から手早く区別する方法としてだ。20年後、それは8ドルの缶にも80ドルの缶にも同じように載っており、その間のただの1グラムも誰も規制していない。

その最後の一節こそ、じっくり向き合う価値がある。政府機関も、日本の茶の当局も、国際的な食品基準も、「茶道用グレード」を定義していない。どのブランドも何にでもそれを印刷できる。Tezumi、Ikkyu Tea、Omakase JP はすべて、独立して同じことを確認している。この用語には規制の裏づけがまったくない。

日本で「グレード」が実際に意味すること

日本国内では、抹茶のサプライチェーンで正式に格付けされるものはひとつだけで、飲む人のほとんどはそれを目にすることがない。碾茶 は、抹茶粉末に挽かれる、覆い下で育てた原葉だ。それは卸売の碾茶の入札で格付けされ、値付けされる — 京都・宇治茶流通センターの入札が、その年の基準となる数字を定める — 葉が農家と、それを挽くブレンダーとの間で持ち主を変えるときに。

日本がこの茶を審査する場所がもうひとつあり、それは厳格だ。全国茶品評会は、全国茶生産団体連合会が1947年から毎年運営しており、専用の碾茶部門を持つ。認定された審査員が各ロットを外観・色・香り・味で採点し、国内最高のロットが農林水産大臣賞を取る。だから日本は抹茶の葉を、厳密に格付けしている — ただそれを入札の場と審査の卓で行うのであって、あなたが持ち帰る缶の金文字でではない。碾茶が仕上がった粉になると、その公式の評価はそれに付いてこない。

だから棚のラベルは、正確には嘘ではない。それらは、その評価が止まったところにできた真空を埋めるマーケティングの言葉なのだ。

3つの欧米の表示と、それらがひそかに示すもの

ロマンをはぎ取れば、3つのよくある表示が実際に意味しがちなことと、それらが都合よく省くこととは、こうだ。

表示たいてい示すもの教えてくれないこと
茶道用(Ceremonial)若い、一番摘みの、覆い下で育てた葉。湯に点てるためのもの産地、生産者、収穫日、実際の品質
プレミアム(Premium)中級、いくらか覆い下栽培の葉を含むブレンドの比率、正確な産地
料理用(Culinary)より古い、後摘みの葉。レシピの中で風味を保つように作られたそれが本当にあなたのレシピに合うかどうか

最も役に立つ事実 — 日本の買い手が真っ先に尋ねるもの — が、まるごと右の列に収まっていることに注目してほしい。「茶道用」は、粉が何のためのものかをおおまかに伝える。それが良いものかどうかについては、何も伝えない。

日本が実際にどう抹茶を分けているか

茶道の実践者は3つの欧米の階層で考えない。彼らは意図された用途と品質で分け、その区分は幅について、より正直だ。

  • 濃茶(濃い茶):最高グレード、手摘みの一番茶、苦みは最小限。
  • 薄茶(薄い茶):手摘みと機械摘みの葉の混合。
  • 稽古用(練習グレード):形を学ぶ生徒のためのもの。

欧米のブランドなら、この3つすべてに「茶道用グレード」を貼りつけるだろう。Tezumi の言い方を借りれば、その1つの表示は「それらの間の巨大な品質の幅」を覆い隠してしまう。それが問題のすべてを一文で言い表している。

日本の生産者が抹茶を評価するとき、彼らは色の鮮やかさ、香りと鮮度、粉の細かさ、そしてうまみ・甘み・渋みのバランスを見る。そのどれもマーケティングのシールには収まらない。

実践的なテスト

グレードという言葉をまったく信じずに、抹茶を評価できる。ラベルが印刷するのを恐れているもの、すなわち産地・生産者・収穫日を探そう。宇治や西尾を明記し、一番摘みの収穫日を示す缶は、あなたに本物の何かを伝えている。金文字で「茶道用グレード」とだけ叫ぶ缶は、あなたに何を感じてほしいかを伝えているだけだ。

そして、ほとんどの売り手が進んで言わないことがある。Matchaeologist、Jade Leaf、Tenzo といった大手の欧米ブランドは、製品名や見出し全体で「茶道用」を自由に使う一方、その用語に規制上の意味がないことをはっきり述べることはめったにない。その沈黙が付け入る隙だ。私たちはむしろ、ラベルが何を意味し何を意味しないかをあなたに伝え、あなたに決めてもらいたい。

次のステップが欲しければ、実践的な色のテストとグラム単価の計算は購入ガイドにある。

要点

  • 「茶道用グレード」は世界的に未定義で無規制であり、どのブランドもどんな抹茶にも適用できる(Tezumi、Ikkyu Tea、Omakase JP)。
  • この用語は、飲用の抹茶を料理用の抹茶から区別するために、2000年代初頭に欧米の輸入業者によって広められた(Ikkyu Tea)。
  • 日本国内では、碾茶(原葉)が卸売の入札で格付けされ、全国茶品評会で審査される(碾茶部門は1947年から続き、外観・色・香り・味で採点)。仕上がった消費者向けの粉には公式のグレードは付かない(Tezumi;日本茶生活)。
  • 日本は用途と品質で分ける。濃茶(最高、手摘みの一番茶)、薄茶(混合)、稽古用(練習グレード) — そのすべてを欧米のブランドは「茶道用」と呼ぶだろう(Tezumi)。